VAIOは2017年3月22日、スマートフォンの新製品「VAIO Phone A」を発表した。ハードウエアの仕様はWindows 10 Mobile搭載の「VAIO Phone Biz」とほぼ同じだが、OSをAndroidに変更した点が最大の特徴になる(写真1)。

写真1●VAIO Phone A
写真1●VAIO Phone A
(出所:VAIO)
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 予約注文は3月30日より開始し、4月7日に発売する。価格は2万4800円(税別)と大きく引き下げる。

 2016年に国内でWindows 10 Mobile端末を発売したメーカーのうち、トリニティの「NuAns NEO」に続き、VAIOもまたAndroid採用を発表する形になった。果たしてVAIO Phone Aの狙いはどこにあるのか。

VAIO Phone Bizと同じハードにAndroidを搭載

 新製品の名称は「VAIO Phone A」で、「A」は「エー」と発音する。VAIOブランドとしては初代の「VAIO Phone」に続く、2機種目のAndroid搭載スマートフォンになる。

 ただしトリニティが「CORE」と呼ぶ本体を刷新したのに対し、VAIO Phone AのハードウエアはVAIO Phone Bizとまったく同じものになる。画面をオフにした状態では「Biz」なのか「A」なのか、外観からは見分けがつかないほどだ(写真2、3)。

写真2●VAIO Phone Aの実機
写真2●VAIO Phone Aの実機
(撮影:山口 健太、以下同じ)
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写真3●ハードウエアは「VAIO Phone Biz」と全く同じ
写真3●ハードウエアは「VAIO Phone Biz」と全く同じ
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 Android OSのバージョンは6.01で、VAIOの壁紙が設定されている以外にカスタマイズはされていない。ホーム画面は「素の」Androidに近い状態だ。独自のアプリなどもインストールされておらず、プレーンなAndroid環境となっている(写真4、5)。

写真4●ホーム画面は「素の」Androidのもの
写真4●ホーム画面は「素の」Androidのもの
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写真5●VAIO独自のアプリなども入っていない
写真5●VAIO独自のアプリなども入っていない
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