NTT西日本が「VR自転車交通安全教室」トライアル実施、大阪府警が協力

2017/03/21
田中 正晴=日経ニューメディア (筆者執筆記事一覧

 NTT西日本は、大阪府警察の協力のもと、VR技術を活用した「VR自転車交通安全教室」のトライアルを実施する。実施期間は、2017年3月17日から2018年3月末までを予定する。

図1●3DのCGで再現された街並みの中で体験
(NTT西日本の資料から、以下同)
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 トライアルでは、事故発生の割合で大阪府が全国平均を上回っている自転車事故について、三つの状況をVRで疑似体験できるようにした。「出会い頭の事故(信号のない交差点)」「交差点における自動車の左折巻込み事故」「路側帯から車道への進出事故」である。こうした疑似体験を通じて、あたかも自身の体験であるかのように危険性を感じることで、交通安全の理解促進につなげることを目指す。

図2●三つのアングルから事故を確認
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 NTT西日本は、開発システムの特徴について、「現実感のある自己体験」「交通安全の客観的チェック」「交通安全教育にかかる運用負担の軽減」を挙げる。

 体験者はヘッドマウントディスプレイを通じて、3DCGで再現された街並みの中での交通事故の疑似体験ができる。体験者は自転車の視点、自動車の運転視点、全体俯瞰視点のマルチアングルから事故の状況を確認できる。交通安全に関する豊富なノウハウや事例を有する大阪府警察が教育コンテンツの制作協力を行った。このため、より現実に即した事故状況の学習が可能とする。

 このシステムでは、体験者の視界を追跡、分析する。これにより、周囲の状況に気を配れているか、安全確認を正しく行っているかなどの、様々なポイントをチェックすることができる。

図3●視界をトラッキング
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 今回のVR自転車交通安全教室を実現したことで、インターネット接続環境とモバイル端末、ヘッドマウントディスプレイなどがあれば、どこでも交通安全教育の受講が可能となる。必要な機器はパッケージ化して提供する。

 無線LANを利用してコンテンツを配信し、複数の端末を同期させることで、一斉に体験を開始させることが可能。操作者端末1台につき5人分の端末を同期させて同時に体験ができる。バラバラの体験になるより、運用側の負担軽減が期待できる。

図4●システムのイメージ
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 NTT西日本は、大阪府内で実施されている交通安全教育で「VR自転車交通安全教室」を実施し、体験者の要望や技術検証を行いながら、VRコンテンツや配信システムなどの更なる充実を図り、今後サービス提供に向けた検討を進める。また、教育分野だけではなく、エンターテイメントや観光、防災などの幅広い分野に展開していく方針。

[発表資料へ]

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