スイスの大手時計メーカーSwatch Groupが独自のスマートウオッチ向けOSを開発中だと、複数の米メディア(米BloombergFortuneTechCrunchなど)が報じた。

 SwatchのNick Hayek最高経営責任者(CEO)は現地時間2017年3月16日に行われたインタビューと記者会見で、傘下の「Tissot」ブランドから2018年末ごろ、自社開発のOSを搭載したスマートウオッチを発表する計画を明らかにしたという。同OSにより、消費電力をおさえ、データ保護を強化できるとしている。

 Swatchの独自OSでは、米Googleの「Android Wear」、Appleの「WatchOS」、韓国Samsung Electronics主導の「Tizen」など主要ウエアラブルOSにとって重要な課題の一つである、バッテリー寿命に焦点を当てる。

 Swatchは先月、ウエアラブル製品向けエコシステムでスイスの研究機関CSEMと協力すると発表した。

 大手時計メーカーのスマートウオッチ関連の取り組みとしては、フランスLVMH傘下のスイスTAG Heuerが、米IntelおよびGoogleと提携している。TAG Heuerは先ごろ、3社の協業による第2弾製品「TAG Heuer Connected Modular 45」を発表した。Intelの「Atom Z34XX」プロセッサとGoogleの「Android Wear 2.0」を搭載する。

 またスイスRichemontは3月16日、「Montblanc」ブランドからAndroid 2.0を採用した初のスマートウオッチを5月に発売する計画を発表した。