経費管理クラウドサービスを提供するコンカーは2017年3月10日、出張旅費管理サービスに関してJTBビジネストラベルソリューションズ(JTB-CWT)と提携した。両社のシステムを連携し、利用企業の社員は出張手配に関する間接業務をデジタル化できる。申請や精算のデータは全て一元管理でき、マネジャーや経営者は出張費用を可視化して最適化を図れる。

「今後もオープンな協業戦略で、パートナー企業を増やしていく」と語るコンカーの三村社長
「今後もオープンな協業戦略で、パートナー企業を増やしていく」と語るコンカーの三村社長
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 「法人出張業務のあるべき姿は、ルールを守って、安く、楽に、安全に、透明にすることだが、日本企業の実情はほど遠い。日本の法人出張業務に変革をもたらしたい」。コンカーの三村真宗社長は、こう意気込みを述べた。

 発表した提携の内容は、コンカーの出張管理クラウドサービス「Concur Travel」の導入支援と、企業の出張関連業務の改善コンサルティング。Concur Travelは出張の申請から交通手段や宿泊の検索、予約、精算といった機能を提供する。同社の経費精算サービス「Concur Expense」と併用することで、出張旅費が自動的に精算されるため、導入企業の従業員は出張後に精算作業をする手間を省ける。

コンカーとJTB-CWTの協業の概要
コンカーとJTB-CWTの協業の概要
(出所:コンカー)
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 提携により、コンカーはConcur TravelとJTB-CWTの航空券発券に関するシステムを連携させた。導入企業の従業員がConcur Travelで飛行機を予約すると、予約関連データがJTB-CWTに送られて自動的に発券される。今後、両社のサービスを顧客企業へ共同で提案し、3年間で100社の受注を目指す。