ECサイト大手のアスクルは2017年3月9日、物流センターで発生した火災事故について会見を開き、現時点で判明している火災の状況と今後の事業予定について説明した。

 「近隣の方々をはじめ、多くのお客様、お取り先様、関係者の皆様に多大なるご迷惑、ご心配をおかけしたことを深くお詫び申し上げます」。岩田彰一郎代表取締役社長は会見の冒頭、こう謝罪した(写真1)。

写真1●謝罪するアスクルの経営陣、中央が岩田彰一郎社長
写真1●謝罪するアスクルの経営陣、中央が岩田彰一郎社長
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 今回の火災で最も影響が大きかったのは、BtoC事業である「LOHACO」。火災の発生した「ASKUL Logi PARK 首都圏」が扱う荷物の7割がLOHACO向けのものだったからだ。主力のBtoB事業は、アスクル全体の9%しか影響を受けていないという。

 現在、LOHACO向けの荷物については、大阪と横浜にある物流センターから配送している。この影響で、事業は継続しているものの、取り扱いアイテム数は6万から3万8000に減り、注文から配送までの時間がかかってる。通常は翌日配送だが、現在は最大で1週間かかることもある。