NTTドコモと、人工知能(AI)関連ベンチャーの未来シェア(北海道函館市)は2017年3月9日、公共交通の運行をAIで最適化する「AI運行バス」の共同開発を始めると発表した。同日、東京・有明地区で報道向けのデモンストレーションを実施した(写真1、2)。2019年3月までに、一部地域で商用サービスを始めることを目指す。
AI運行バスとは、タクシーと路線バスの長所を融合し、中小型のバス・ワゴン車で需要に応じた乗り合い交通を実現する仕組みである。乗客のスマートフォンからの予約に応じ、最適な走行ルートをAIで決定する未来シェアの「SAV(Smart Access Vehicle、サブ)」と呼ぶ技術をベースとする(写真3)。
SAVを使えば、既存のタクシーやデマンドバスのように配車のための人員を置く必要がない。任意の位置で不特定多数の人が乗降できるライドシェアを実現することで、1人当たりの料金を抑えられる。