米Amazon.comが米ワシントン州シアトルの近くに、新たな書籍販売の実店舗を開設すると、複数の米メディア(FortuneGeekWireInternational Business Timesなど)が現地時間2017年3月8日までに米Recodeの記事を引用して伝えた。

 Amazon.comは2015年11月に、書籍を対面販売する店舗「Amazon Books」をワシントン州シアトルに開設した。その後同様の店舗をカリフォルニア州サンディエゴや、オレゴン州ポートランドなどにも開設。現在は4店舗がオープンしている。さらに同社はニューヨーク市やシカゴなどにもAmazon Booksを開設する予定で、今回新たに分かった店舗は10軒目となる。

 新店舗の場所は、シアトルからワシントン湖を隔てた東側に位置する都市、ベルビュー。1号店と同様にショッピングモール内に入る予定。RecodeによるとAmazon.comの広報担当者は、新店舗の計画について認めており、「Amazon Booksをベルビューに開設するのを楽しみにしている。現在当社は店長やスタッフを募集している」と話している。

 広報担当者は開店予定日などの具体的なことは明らかにしていない。ただ、Amazon Booksでは書籍のほか、音声アシスタント端末「Amazon Echo」「Echo Dot」などを陳列していることから、新店舗もAmazonブランドの製品を紹介するショールームのような役割を担うのではないかとGeekWireは伝えている。

 Amazon.comは最近、こうした実店舗展開を加速させている。2016年12月に発表したレジ精算不要の食料品店舗「Amazon Go」は数カ月後にも一般公開される見通し。先ごろは、ドライブスルー方式の商品受け取り店舗の開設を計画しているとも伝えられた。