スカパーJSATは2017年3月8日、平面アンテナメーカーであるKymetaと戦略的業務提携を行い、同社に出資すると発表した。車両などを含む新しい衛星通信分野の開拓を目指す。

 今回の戦略的業務提携の下で、KymetaはスカパーJSATの既存顧客および将来の顧客向けのソリューションを開発する。事業開発は2社で協業して進める。2017年夏頃には、顧客向けにKymeta社製アンテナのデモンストレーションの共同実施を予定する。このデモは日本国内で行う。

 スカパーJSATが戦略的業務提携を行うKymetaは、メタマテリアルを用いたエレクトロニクスビームフォーミングによる衛星捕捉技術(mTenna技術)を持つ。このmTenna技術を用いたKymeta社製の平面アンテナを車や鉄道といった移動体に搭載することにより、通信衛星を通じて、走行中の車両間を含めた双方向の通信が可能となるという。

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