米Hewlett Packard Enterprise(HPE)は現地時間2017年3月7日、フラッシュストレージの米Nimble Storageを約10億ドルで買収することで両社が最終合意したと発表した。手続きは4月に完了する見込み。

 Nimbleは2007年に設立され、米カリフォルニア州サンノゼに本社を置いている。現在、全世界の従業員は約1300人。予測分析機能を組み込んだオールフラッシュおよびハイブリッドフラッシュストレージを手がけている。直近の会計年度の売上高は4億200万ドルで、前年度と比べ25%成長した。

 フラッシュストレージは急速に成長しており、現在のハイブリッドIT環境においてますます重要性が高まっている。HPEは、Nimbleのフラッシュストレージ製品がHPEのハイエンドストレージ「3PAR」およびエントリーストレージ「MSA」を補完すると考え、「Nimble買収によってハイブリッドIT向けに最強のラインアップを展開できる」としている。

 またHPEは、Nimbleの分析プラットフォーム「InfoSight Predictive Analytics」を自社のストレージ製品全般に統合する計画という。

 HPEはNimbleの発行済み株式1株当たり12.50ドルを支払う条件でTOB(株式公開買い付け)を実施する。買収完了時に約2億ドル相当の未確定の株式報酬支払いを引き受けることでも合意している。買収手続き完了後、NimbleはHPEの完全子会社となり、上場を取り下げる。

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