ビッグデータ分析のクラウドサービスを提供する米Treasure Dataは2017年3月7日(米国時間)、同社の初代CISO(最高情報セキュリティ責任者)に、米海兵隊や民間企業で30年以上セキュリティ管理業務に従事してきたPaul James氏を任命したと発表した。

写真●米Treasure DataのCISO、Paul James氏
写真●米Treasure DataのCISO、Paul James氏
出典:米Treasure Data
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 James氏のCISO就任は2017年1月で、同社は既に同氏の指揮の下、情報セキュリティの国際規格「ISO 27001」の認定を取得したほか、「ISO 31000」規格のリスクマネジメント・フレームワークを導入した。さらに現在は、セキュリティ外部監査「SSAE 16 SOC 2」を受ける準備を進めているという。

 同社はこれまで、「Amazon S3」上に保管したデータの暗号化や2段階認証の導入などのセキュリティ対策を進めていたが、外部機関によるセキュリティ監査を受けるまでには至っていなかった。CISOを任命し、セキュリティ管理体制を強化することで、米国や欧州での事業展開を加速する。

 James氏は元海兵隊一等軍曹(Gunnery Sergeant)で、海兵隊では「Information System Management Office(ISMO)」のチーフを務めた経験があるという。海兵隊を除隊した後は、米Lockheed Martinやテクノロジースタートアップなどで、セキュリティ責任者を歴任した。