米Amazon.comは、通話機能を備える音声アシスタント機器を年内にも発表する計画だと、複数の米メディアAndroid HeadlinesCNETなど)が現地時間2017年3月5日までに、米Recodeの記事を引用して報じた。

 それによると、機器はAmazon.comの音声アシスタントサービス「Alexa」を利用できる新製品で、1種類あるいは複数種類が用意される見通し。電話機機能のほか、Alexa対応の別の機器とも音声通話が可能で、家庭向けインターホンのようにも利用できるという。Recodeは事情に詳しい関係者の話として、この機器は2017年2月時点でベータ試験段階に入っており、数カ月後にも発表される可能性があると伝えている。

 今回の報道に先立ち米Wall Street Journalは、Amazon.comと米Googleが、それぞれ自社の家庭用音声アシスタント機器に電話機能を追加することを検討していると伝えていた。しかし今回Recodeが入手した情報によると、Amazon.comは通話機能を搭載する新たな製品を市場投入したい考えで、今後計画を予定どおりに進めるもよう。

 Amazon.comが、Alexaとともに、スピーカー型音声アシスタント機器「Amazon Echo」を発売したのは2014年11月のこと。ある元Amazon.com従業員によると、同社のJeff Bezos最高経営責任者(CEO)は、それ以前からSkypeのようなVoIP(Voice over IP)技術に興味を持っていた。その後のEchoの成功が、Bezos氏の同技術への興味を再燃させたのではないかと、この元従業員は話しているという。