米IDCは現地時間2017年3月3日、企業向けストレージシステムの世界市場に関する調査結果を発表した。2016年第4四半期における総売上高は111億ドルで、前年同期と比べ6.7%減少した。総出荷容量は52.4エクサバイト(EB)にのぼり、同18.3%拡大した。

 市場の過半数を占める外付型は、売上高が64億ドルで前年同期比7.8%減少した。サーバー内蔵型の売上高は同7.8%減の34億ドルだった。一方、ODM Direct(データセンターへの直販)の売上高は12億ドルと、同3.2%増加した。

 外付ストレージのベンダー別売上高を見ると、米Dell Technologiesが21億2490万ドルで最大シェア32.9%を獲得した。米Hewlett Packard Enterprise(HPE)および傘下の中国New H3C Group(新華三集団)が6億5650万ドル(シェアは10.2%)、米IBMが6億5380万ドル(同10.1%)、米NetAppが6億4200万ドル(同10.0%)と続き、2位の座を争っている。5位は日立製作所の4億5160万ドル(同7.0%)だった。

 アレイタイプ別では、オールフラッシュアレイ(AFA)の成長が著しく、売上高は前年同期比61.2%増の約17億ドル。ハイブリッドフラッシュアレイ(HFA)は売上高が約25億ドルで、外付けストレージ全体の38.4%を占めた。

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