クラウドからワークスタイル変革に至るICTの最新トレンドが一目で分かる専門展「Cloud Days/ビッグデータ EXPO/セキュリティ/モバイル&ウエアラブル/IoT Japan/ワークスタイル変革/FACTORY」(主催:日経BP社)が2017年3月2日、大阪・うめきたのグランフロント大阪・ナレッジキャピタルで開幕した(写真)。

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 10時からのキーノートは、「スマート工場の最先端は『中小企業』『ベンチャー』にあり!!」と題するパネルディスカッション。建機の機械部品などの加工を手掛ける双葉工業で製造部 次長を務める脇坂 和典 氏と3Dプリンターを使った製品開発を進めるベンチャー企業カブクでインダストリアルデザイナーを務める横井 康秀 氏がパネリストとして登壇。中小企業やベンチャーにおけるスマート工場の実現に向けた展望や課題を議論した。

 初日(3月2日)の12時からのキーノートでは、経済産業省 商務情報政策局のサイバーセキュリティ・情報化審議官を務める伊東 寛 氏が登壇し、「日本を取り巻くサイバーセキュリティの脅威と企業防衛のためのヒント」と題して講演する。続いて13時からのキーノートでは竹中工務店 グループICT推進室 システム企画・整備1グループ長の森 康久 氏が2014年から取り組んでいるワークスタイル変革の取り組みを紹介する。政府や企業が一丸となって働き方改革を進めている中、有益な話が聞けるだろう。

 さらに初日17時からは「IDOMのデジタルトランスフォーメーション-テクノロジー×営業力の向かう先-」と題してIDOM(旧ガリバーインターナショナル)執行役員 新規事業・人事担当の北島 昇 氏が講演する。AIをはじめとした先端テクノロジーを駆使した、同社のデジタルトランスフォーメーション戦略を紹介する予定だ。

 2日目(3月3日)のキーノートとしては10時からカネカ 業務革新推進部 情報システム室長の矢吹 哲朗 氏が登壇し、「クラウド活用で化学企業のITを“戦略型”に変える」と題して講演する。同じく10時からは「コネクテッドエンタープライズ-グローバル展開とIT-OTコンバージェンス」と題するキーノートもある。Rockwell Automation Global Sales & Marketing Director Information Soulution & Process BusinessのBarry M. Johnson 氏が世界的に「スマート」な製造が推進されている状況について考察し、IoTの導入事例を紹介する。こちらのキーノートは同時通訳付きだ。

 11時からのキーノートも二つある。一つはDataRobotでデータサイエンティストを務めるシバタ アキラ 氏によるキーノート。「あなたの会社でAI/機械学習によるデータ活用が進まない理由」と題して、有効なテーマを持ちながらも新技術によるデータ活用を実践できない組織・状況の共通点を分析する。もう一つのキーノートはAIVICK代表取締役社長の矢津田 智子 氏によるもの。「オフィスに置き弁・管理食!IoTが支えるオフィスの健康管理。」と題して、IoTを活用した「置き弁」サービスを紹介する。

 続いて12時からは「セキュリティ脅威の動向とサイバーレスキュー隊の活動で得られた知見と教訓」と題して情報処理推進機構(IPA)技術本部 セキュリティセンター長の江口 純一 氏がセキュリティ脅威の最新動向などについて講演する。15時からのキーノートは、「『全産業のデジタル化』ケーススタディ」と題するパネルディスカッション。飲食業と農業を例に多くの現場が抱える「人手不足」「非効率」「高収益化」といった課題にどのように取り組んでいるのか紹介する。パネリストはトレタ CTO(最高技術責任者)の増井 雄一郎 氏とseak CEO(最高経営責任者)の栗田 紘 氏。Filament/The DECK 取締役COOの森澤 友和 氏がモデレータを務める。

 さらに17時からは「オープンイノベーションシティ大阪の挑戦~ベンチャー企業を巻き込んだビジネスモデル変革~」と題するパネルディスカッションがある。オープンイノベーションをテーマに、大阪市(大阪イノベーションハブ)の取り組みや、ビジネスモデル変革を実際に起こしている企業を紹介する。パネリストは、さくらインターネット 代表取締役社長の田中 邦裕 氏とCLIP Founder 取締役の石原 隆広 氏。大阪市経済戦略局 理事 吉川 正晃 氏がモデレータを務める。

Cloud Days 関西 2017、ビッグデータ EXPO 関西 2017、セキュリティ 関西 2017、モバイル&ウエアラブル 関西 2017、IoT Japan 関西 2017、ワークスタイル変革 関西 2017、FACTORY 2017 Spring 関西は、それぞれがクラウドコンピューティング、ビッグデータ、セキュリティ、モバイル&ウエアラブル、IoT、ワークスタイル変革、スマート製造業に焦点を当てた専門展。7展合わせて92社が出展・協賛し、2日間にわたって47セッションにも及ぶキーノートやセミナーを開講する。