クラウド会計ソフトを提供しているfreeeは北國銀行と共同で、売上が先月よりも30%以上少ないなどfreee上の財務データが特定の条件に合致した際にアラートを通知する新機能「リアルタイム経営シグナル」を開発すると発表した。

リアルタイム経営シグナルの概要
リアルタイム経営シグナルの概要
(出所:freee)
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 2017年4月に、北國銀行の融資担当者向けに同機能を提供する。アラートの通知によって、融資先企業の財務データをリアルタイムに把握できるようになる。これにより、融資先企業へのアドバイスが円滑に行えるようになる。

 freeeを使っている企業は、アドバイスを受けたい金融機関を、金融アドバイザーアカウントとしてfreeeに登録できる。金融機関が同アカウントでfreeeにログインすると、融資先企業の財務データを閲覧できる。

 今回開発したリアルタイム経営シグナルは、freee上にある融資先企業の財務データを手動で分析することなく、売上や残高などの財務データがあらかじめ指定した条件に合致した場合にアラートを出す機能である。アラートはfreeeのログイン画面に表示できるほか、メールで通知することも可能。

 今後freeeは、北國銀行以外の金融機関や他の企業などにもリアルタイム経営シグナルを提供する予定である。