NTTコムウェアは2017年2月28日、画像認識システムを構築できる人工知能（AI）を組み込んだソフトウエア「Deep Learning画像認識プラットフォーム」を発表した。3月1日から販売する。利用料金はサーバー1台当たり初年度500万円（税別）、2年目からは年間100万円（税別）だ。
品質生産性技術本部の佐々木秀紀ネットワークインテグレーション事業部担当部長は「高速に画像認識エンジンを作れるのが特徴」と話す。新ソフトはあらかじめ150万枚の画像を学習したAIを組み込んでいて、画像から特徴を抽出するためのアルゴリズムが構築済み。100枚程度の画像を基に数分の追加計算をするだけで、特徴に基づいた画像分類をするシステムが作れるという。例えば仏像の画像を100枚程用意すれば、仏像を識別するエンジンを構築できる。
品質生産性技術本部の佐々木秀紀ネットワークインテグレーション事業部担当部長
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NTTコムウェアは画像認識ソフトを点検や監視用途に提供する。「例えば製造業では人手不足から全製品を検査できず、抽出検査を実施していたりする。AIで全製品を一次検査をするシステムの需要がある」（佐々木担当部長）。オンプレミスでソフトを使えることで、大量の画像を読み込む時もネットワークの通信速度不足といった制限を受けにくいという。
NTTコムウェアは試したい企業に、試用期間として無償でソフトを提供する。あらかじめソフトが持っている人物検出機能などが無料で使える。用途に合わせて新しく画像認識エンジンを作って試すには、別途コンサルティング料が必要だ。
