米Googleは現地時間2017年2月26日、人工知能(AI)ベースのデジタルアシスタント「Google Assistant」をより多くのAndroid搭載スマートフォンで利用可能にすると発表した。

 Google Assistantは、主に自然言語解析や音声認識、翻訳といった分野の機械学習技術などを活用する。会話しながらユーザーの意図や文脈を理解し、質問に対して情報を提供するだけでなく、レストランを探したり、チケットを購入したりといった作業もこなす。2016年5月に年次開発者会議「Google I/O」で発表され、スマートスピーカー「Google Home」、メッセージングアプリケーション「Google Allo」、ウエアラブル端末向けプラットフォーム「Android Wear」に統合されている。すでにGoogleブランドのAndroidスマートフォン「Pixel」で利用できる。

 Googleは今週より、「Android 7.0 Nougat」および「Android 6.0 Marshmallow」を搭載したスマートフォンを対象にGoogle Assistantを利用可能にする。当初は英語版を米国ユーザーに提供する。その後、オーストラリア、カナダ、英国に英語版を拡大し、ドイツでドイツ語版を使えるようにする。

 対応するAndroidスマートフォンのホームボタンを長押しするか、「Ok Google」と話かければ、Google Assistantが起動する。

 Googleは、Google Assistantをテレビや車にも広げる計画を1月に明らかにしている。

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