インターネットバンキングサービスを提供するじぶん銀行は2017年2月24日、報道関係者向けに説明会を開いた。顧客の利用状況を分析して、金利や手数料を変動させた金融商品を提案するEBM(Event Based Marketing)機能を強化すると明らかにした。このほか、セブン銀行と共同開発してきたATM(現金預け払い機)とスマホアプリの連携も紹介した。

 2017年3月にEBM機能を強化する。顧客の預金残高、Webサイトの利用状況、為替変動などのデータを分析して、金利を上乗せして金融商品を提供する。例えば、「外貨預金の商品をWebサイトで閲覧した利用者には、外貨預金の商品に一定期間、金利を上乗せして案内する」。じぶん銀行の吉川徹 執行役員 経営企画・マーケティングユニット担当 兼 経営企画ユニット長はこう説明した。

吉川徹 執行役員 経営企画・マーケティングユニット担当 兼 経営企画ユニット長
吉川徹 執行役員 経営企画・マーケティングユニット担当 兼 経営企画ユニット長
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 セブン銀行との業務提携により共同開発してきた、スマホアプリでATMを利用できるサービスも紹介。2万2500台のATMを対象に2017年3月に始める。利用者がスマホアプリのカメラ機能を使って、ATMの画面に表示されたQRコードを撮影すると、スマホアプリがATM利用に必要な暗証番号などを表示。ATMの画面で入力すると、現金を入出金できるようになる。

 じぶん銀行は2008年設立のインターネット専業銀行。三菱東京UFJ銀行とKDDIがそれぞれ50%ずつ出資している。顧客口座数は2016年12月時点で235万口座、預金残高は7737億円だ。