WOWOWは2017年2月24日、IMAGICAティーヴィとアクトビラを子会社化すると発表した。同日開催の取締役会において、それぞれ決議した。

 WOWOWでは、中期経営ビジョンとして「VISION2020」を掲げている。「No.1プレミアム・ペイチャンネル」としての収益基盤をより強固にすると同時に、プレミアム・チャンネル、プレミアム・コンテンツの幅を広げることで、2020年に向けて総合エンターテインメント・メディア企業への変革を目指している。今回の2社の子会社化はその取り組みの一環である。

 IMAGICAティーヴィは、衛星放送やケーブルテレビなどを通じて、「イマジカBS・映画」チャンネルおよび「歌謡ポップスチャンネル」を提供している。また、ホテルや法人向け映像配信事業を行っている。

 WOWOWは、IMAGICAティーヴィとともに良質なコンテンツの制作力、プロデュース力を高めてメディアとして一層のチャンネル価値・ブランド価値を高めることを期待する。またシナジー効果として、例えばIMAGICAティーヴィの有する顧客基盤へのリーチをてこに、WOWOWのプレミアム・メディアとしての更なる成長が可能と考えている。

 IMAGICAティーヴィの全株式を、イマジカ・ロボット ホールディングスから取得する。IMAGICAティーヴィの放送チャンネルおよびその他事業に関する運営上の変更はない。

 アクトビラの子会社化に関連しては、WOWOWとして多様化する視聴行動に対応するため、テレビに向けたIPサービスを重点取り組み領域と位置付けているという。そこで、同社を子会社化することで、アクトビラが有する日本の国内主要テレビメーカーとの良好な関係、IPベースの映像配信サービスの運営ノウハウや設備、WOWOWの有料事業者としての運営ノウハウの三つを融合して、IPサイマル放送を含めたテレビ向けの新しい映像配信サービス事業の展開を目指す。

 WOWOWは、アクトビラの既存株主との事業面での良好な関係を価値の源泉と位置付けており、全ての既存株主にも引き続き株主としてアクトビラの運営に協力してもらうという。

 アクトビラは、「WOWOWの子会社になることにより、大画面のテレビで映像を楽しむ顧客に対して、安心・信頼をベースとしたIP伝送によるBroadcastingサービスのプラットフォーム提供ができることになると期待している」とした。 アクトビラのVOD事業や企業向け事業は引き続き継続する。

[WOWOWのIMAGICAティーヴィ子会社化に関するWOWOWの発表資料(PDFファイル)へ]
[アクトビラ子会社化に関するWOWOWの発表資料(PDFファイル)へ]
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