HERE Japanは2017年2月23日、パートナー企業と協力して自動運転車向けのサービスに取り組む事業戦略を発表した。マンダリ・カレシー オートモーティブ事業部APAC市場戦略本部統括本部長は、2017年2月8日に発表したパイオニアとの提携などを紹介し、「日本でもサービス提供する環境が整った」と話した。HEREは日本の地図データについて、パイオニアなど「パートナー企業からの提供を受ける」(同)と、自社で測定しないことを明かした。

HERE Japanのマンダリ・カレシー オートモーティブ事業部APAC市場戦略本部統括本部長
HERE Japanのマンダリ・カレシー オートモーティブ事業部APAC市場戦略本部統括本部長
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 HEREは2017年も継続して位置情報の提供サービスを自動車向けに取り組む。自動運転車向けのサービス開発に注力し、特に位置情報を使うシステムの開発を支援していくという。位置情報の保存と配信を行うクラウド基盤「Open Location Platform」は、新しいデータ形式が登場しても対応できるように、地図データに加工する前の画像データなども蓄積する。

 自動車以外では、IoT(インターネット・オブ・シングズ)での位置情報利用に向けた事業開発にも取り組む。例えば「ドローンでの位置情報利用」(カレシー統括本部長)を想定している。

■変更履歴
記事公開時、マンダリ・カレシー氏の名前が間違っておりました。お詫びして訂正します。本文は修正済みです。 [2017/02/24 12:30]