米HP Inc.は現地時間2017年2月22日、2017会計年度第1四半期(2016年11月~2017年1月)の決算を発表した。消費者向けパソコンが2ケタ成長を見せるなどパソコン事業が好調で、売上高と利益ともにアナリスト予測を上回った。

 米国会計原則(GAAP)ベースの売上高は126億8400万ドルで前年同期と比べ4%増加した(為替の影響を除いた場合は5%増加)。継続事業による純利益は同6%減の6億1100万ドル、希薄化後1株当たり利益(EPS)は同横ばいの0.36ドルだった。

 特別項目を除いた非GAAPベースの場合、純利益は前年同期から横ばいの6億4600万ドル、希薄化後EPSは同6%増の0.38ドルとなる。

 アナリストらは売上高を118億ドル。特別項目を除いたEPSを0.37ドルと予測していた(米Bloombergの情報)。

 パソコン事業の売上高は82億2400万ドルで前年同期から10%増加した。企業向けの売上高が同7%増加、消費者向けが同15%増加した。製品販売台数はノートパソコンが同12%増えたが、デスクトップパソコンが横ばいとなり、全体では同8%増加した。

 プリンター事業の売上高は44億8300万ドルで前年同期を3%下回った。製品販売台数は同6%増加し、企業向けが同2%増、消費者向けが同7%増だった。トナーなどサプライ製品の売上高は同3%減少した。

 2017会計年度第2四半期(2017年2月~4月)の業績見通しについては、GAAPベースの継続事業による希薄化後EPSとして0.32~0.35ドル、非GAAPベースで0.37~0.40ドルと予測。2017会計年度通年(2016年11月~2017年10月)では、GAAPベースで1.42~1.52ドル、非GAAPベースで1.55~1.65ドルを見込んでいる。

第2四半期の業績見通しに関するアナリストの予測平均は、非GAAPベースのEPSが0.39ドルだった(米ZDNet)。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]