米Amazon.comは現地時間2017年2月21日、音声アシスタントサービス「Alexa」に対応した映像配信端末「Fire TV Stick with Alexa Voice Remote」の販売を英国とドイツで始めると発表した。同日より両国で予約注文を受付け、英国では4月6日に、ドイツでは4月20日に出荷を開始する。価格はそれぞれ39.99ポンドと39.99ユーロ(約5600円と約4800円)。

 Fire TV Stick with Alexa Voice Remoteは、同社のスティック型映像配信端末の第2世代モデルで、2016年10月に米国で販売を始めた。その名のとおりAlexaに対応することが特徴で、音声命令によりニュースや天気予報、スポーツの試合結果を聞いたり、音楽を再生したりできるほか、対応する数千のスキル(サービスや機能)を利用できる。

 Amazonは英国とドイツでAlexa対応のアシスタント機器「Amazon Echo」および「Echo Dot」をすでに発売しているが、両国で映像配信端末がAlexaに対応するのはこれが初めてとなる。なお米国では上位モデルの「Amazon Fire TV」もAlexaに対応するが、英国、ドイツで販売している同モデルはAlexaに対応していない。

 Fire TV Stick第2世代モデルの対応解像度は最大1080pと、上位モデルのように4Kに対応していない。だが新たにクアッドコアのプロセッサやIEEE 802.11ac対応のWi-Fiなどを搭載し、ストリーミング速度を最大30%向上させている。

 Amazonは併せて、この第2世代モデルを日本でも発売すると発表した。ただし日本向けモデルはAlexa未対応。標準で付属するVoice Remote(音声認識リモコン)は、映像コンテンツを音声で検索する機能のみを利用できる。日本における販売価格は税込4980円。すでに予約受付を始めており、4月6日の出荷開始を予定している。

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