米Microsoftは現地時間2017年2月22日、コミュニケーションツール「Skype」の軽量版アプリケーション「Skype Lite」をインド向けにリリースすると発表した。すでにAndroid版を「Google Play Store」で無償公開している。

 Skype Liteは、インドのユーザーが第2世代(2G)通信や不安定なネットワーク環境でも、常に接続状態にあるよう最適化した高速軽量アプリケーション。インドでの使用に特化した複数の機能を備え、SMSフィルタリング、モバイルデータおよびWi-Fi使用量管理、インド向けボット、省電力モードなどを利用できる。

 より少ないデータ通信量でメッセージの送受信や音声およびビデオ通話が可能。写真やビデオなどのファイルは圧縮してやりとりすることで、データ量と電力消費量を抑える。

 7種類の地域言語(グジャラート語、ベンガル語、ヒンディー語、マラーティー語、タミル語、テルグ語、ウルドゥー語)をサポートする。

 また、2017年6月までにインドの国民番号システム「Aadhaar」と統合する。アドレス帳に未登録の人から通話がかかってきた場合に身元確認でき、仕事の面接や商品販売などID承認が必要なシーンで、簡単に通話を始められる。

 なおMicrosoftは、Skype Liteをインド以外に投入するかどうかについて明らかにしていない。iOS版やWindows版についても言及していない。

[発表資料(1)]
[発表資料(2)]