米Appleは現地時間2017年2月22日、広さ175エーカー(約7万8000平方メートル)の新しい本社キャンパスへの移転を4月に開始すると発表した。

Credit: Apple
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 1万2000人以上の従業員が引っ越しを完了するまで半年以上かかる見込みで、社屋や緑地の建設は今夏を通じて継続する。

 共同創業者の故Steve Jobs氏が創造とコラボレーションの中心として思い描いた新本社は「Apple Park」と名付けられる。280万平方フィート(26万平方メートル)のリング型の巨大なメイン社屋は、全体を曲面ガラスで覆われている。

 キャンパス内には、一般の人々が利用できる直営店とカフェを併設したビジターセンター、10万平方フィート(約9000平方メートル)の従業員用フィットネスセンター、セキュリティ管理された研究開発施設、1000席規模の大ホールなどがある。

 大ホールは、生きていれば2月24日で62歳になるJobs氏の功績に敬意を表し、「Steve Jobs Theater」と命名される予定。エントランスは高さ20フィート(約6メートル)、直径165フィート(約50メートル)のガラス製円柱型で、キャンパス内の高い丘の上に建てる。年内にオープンする見込み。

 そのほか、従業員がウオーキングやランニングに利用できる2マイル(約3.2キロメートル)のコースがあり、メイン社屋の内側には果樹園や池などを設ける。

 Apple Parkは、100%再生可能エネルギーで電力をまかなう計画で、屋上に17メガワット(MW)の太陽光発電システムを備える。自然換気システムにより、1年間のうち9カ月はエアコンが不要という。

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