講談社は2017年2月22日、鉄腕アトムを模したコミュニケーションロボット「ATOM」を発表した。富士ソフト、NTTドコモ、VAIOが開発に協力した。

 講談社は4月4日にATOMの部品を付属した「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」を創刊する。全70号の部品を組み上げるとATOMが完成する。最終号の発売は2018年9月11日。講談社の野間省伸代表取締役社長は「ATOMは人工知能(AI)を組み込んでいて、自然な対話ができる。家族の一員になれるロボットだ」と話した。

講談社の野間省伸代表取締役社長
講談社の野間省伸代表取締役社長
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ATOMと話す野間社長
ATOMと話す野間社長
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 ATOMの開発プロジェクトを率いた講談社の奈良原敦子氏は「Amazon Echoのような、便利な生活のためのロボットとは真逆の市場を狙う。コミュニケーションロボットを望む人が多い」と話した。講談社がインターネット上で調査した関心のあるロボットの機能は、「会話が楽しめてコミュニケーションできる機能」の割合が79.6%と最も高かったという。

講談社の奈良原敦子プロジェクトリーダー
講談社の奈良原敦子プロジェクトリーダー
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講談社がインターネット上で調査した「興味・関心のあるロボットの機能」の結果
講談社がインターネット上で調査した「興味・関心のあるロボットの機能」の結果
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