米Microsoftは現地時間2017年2月21日、同社のクラウドプラットフォーム「Azure」の採用が韓国とインドで広がっているとし、インドの自動車メーカーTata Motorsやオンライン小売り大手Flipkartとの提携を例に挙げた。

 MicrosoftのSatya Nadella最高経営責任者(CEO)は今週初め、クラウドサービスに関してFlipkartと提携すると発表した。FlipkartはAzureを排他的クラウドプラットフォームとして導入する。Azureの人工知能(AI)と分析能力を利用し、販売戦略、広告、マーケティング、顧客サービスの強化を図る。一方Tata Motorsは、コネクテッドカーの開発推進にAzureを活用する。

 米Computerworldによると、Flipkartはこれまで自社のデータセンターを使用していた。Nadella氏は、Microsoftが過去1年間にインドで2000社以上のスタートアップ企業とクラウド関連の提携を結んだと述べた。

 また韓国では2カ所のAzureリージョンが一般公開され、LG Electronics、Asan Medical Center、Samsung Electronicsをはじめ、数百社の韓国企業がAzureを採用しているという。

 Azureリージョンは計画中のものも含め、世界で38カ所あり、「他のどのプロバイダーより多い」と同社は強調している。そのうちアジアではインドの3カ所を含め13リージョンが利用可能。

 米Amazon.comのクラウド事業Amazon Web Services(AWS)は2016年にインドのリージョンを開設し、その時点で7万5000社の顧客を抱えている。米Googleも今年、インドに「Google Cloud」のリージョンを稼働開始する予定(米Forbesの情報)。

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