ヴァル研究所は2017年2月21日、訪問先をカレンダーに登録するだけでスケジュール調整、経路検索、交通費精算ができるクラウドサービス「RODEM(ロデム)」を強化し、RODEMに蓄積された運賃や経路のデータを取得するためのWeb API「RODEM 精算連携API」の提供を開始したと発表した。

RODEM 精算連携APIの概要
RODEM 精算連携APIの概要
(出所:ヴァル研究所)
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 連携第一号として、マネーフォワードの経費精算クラウド「MFクラウド経費」がRODEMとのAPI連携を開始した。これまではCSV(カンマ区切り形式)ファイルをMFクラウド経費にインポートすることによって運賃や経路のデータを取り込んでいたが、API連携によってこうした作業が不要になった。

 RODEMは従来、今回のようなWeb APIは整備しておらず、個々の経費精算システムとの間で個別にデータを連携させてきた。今回、汎用的に使えるデータ連携手段として、Web APIを定義して実装し、APIリファレンスを公開した。APIの利用料は無料で、RODEMを「標準プラン」で使っている場合に利用できる。

 APIを介して取得できるデータ項目の例は、経路の利用日、出発地、到着地、利用路線・駅、出発時刻、到着時刻、料金(運賃と特急料金)、訪問先滞在時間、定期券とICカードの利用有無、など。