スカパーJSATは2017年2月21日、Boeing Satellite Systems Internationals社との間で、ハイ・スループット・システムを採用した通信衛星(High Throughput Satellite、HTS)である「JCSAT-18」の調達契約を締結したと発表した。

 HTSでは有限な周波数リソースの再利用が可能で、従来型衛星に比べて通信容量を増大できる。スカパーJSATはHTSによって、現在供給不足の状態が続いているモバイルやブロードバンドの市場からの通信需要に対応する。

 JCSAT-18は2019年下期に打ち上げる。同衛星はアジア太平洋から極東ロシアにかけてのエリアをサービスの提供範囲とする。スカパーJSATは、宇宙・衛星事業の基盤市場であるアジア太平洋地域でのサービス拡大を目指している。

 JCSAT-18は、2018年下期に打ち上げを予定している通信衛星「Horizons 3e」に続き、スカパーJSATとして2機目のHTSとなる予定。スカパーJSATは今後のIoTビジネスの活況化を背景に、世界的に成長を遂げる可能性のあるモバイルやブロードバンド分野におけるビジネスに本格的に取り組むという。

[発表資料(PDF)へ]