NHKは、気象庁が発表する気象情報をもとに天気予報などを伝える手話CGの自動生成システムについて、表現のわかりやすさや自然さについての評価や意見を求めるサイトを開設した。

 聴覚障がい者へのサービスの拡充に向けて、NHK放送技術研究所では手話CGの自動生成システムの研究開発を進めている。開設サイトでは、関東7都県の天気予報の手話CGを1日3回自動更新している。

 開発を進めるシステムは、手話通訳士の動作をモーションキャプチャー技術で記録。身体に反射材のマーカーを多数貼り付けて、その動きを特殊なカメラで撮影することで、身体動作をコンピュータに記録する。この情報をもとに、基本的な手指動作や表情などを表すCGを作成しておく。

 聴覚障がい者や手話通訳士の意見を参考に作成した天気予報の手話表現をベースに、気象庁から発表される天気や気温のデータと、手話の基本動作を表すCGを組み合わせることで、手話CGの動画を自動的に生成するという仕組みである。

(出所:NHK)
(出所:NHK)
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 この研究の一部は、工学院大学と共同で進めている。今後、対象の地域の拡大や緊急時の警報などの提供も検討していく。

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