朝日生命は2017年2月20日、全国で約1万2000人の営業職員が顧客へのプレゼンテーションや各種手続きに使っている営業用パソコンを、現在のノートPCからタブレットPCへとリプレースすると発表した。2018年1月に一斉に導入する。

朝日生命が導入する富士通製タブレットPCの外観。小型のスライド式静脈認証機能を搭載する
朝日生命が導入する富士通製タブレットPCの外観。小型のスライド式静脈認証機能を搭載する
(出所:富士通)
[画像のクリックで拡大表示]

 従来は書面で行っていた契約手続きを電子化する。手続きをシンプル化するとともに、契約成立までの日数を短縮する。まずは新規に加入する新契約について手続きを電子化する。2019年1月からは既存契約の保全や支払請求などの手続きも電子化する予定である。

 静脈認証などのセキュリティ機能を活用することで、顧客情報を一時的にタブレットPCに保存する使い方を可能にしている。これにより、ホストコンピュータと通信していない環境でも契約手続きを行えるようにしているという。

 タブレットPCは、富士通と富士通クライアントコンピューティングが開発した。ベースモデルは未発表。特徴の一つは、外出先での活用を想定したセキュリティ機能として、小型のスライド式静脈認証機能を搭載したこと。端末紛失時に遠隔操作でデータを消去できるMDMソフトとして「CLEARSURE 3G/LTE」も搭載する。サイズは10.1型で、重さは約680グラム。

 タブレットPCのリプレースに合わせて、営業所で使うカラープリンターも刷新する。新機種はリコー製の「RICOH SP C841」で、現行機種「IPSiO SP C821」の約12倍となる10.1インチのフルカラー式タッチパネル「MultiLink-Panel」を搭載することによって、営業職員の操作性が大幅に向上するとしている。