米Amazon.comが米国における無料配送の条件を改定したと、米The Vergeが現地時間2017年2月19日に報じた。有料会員プログラム「Prime」に加入していない消費者が無料配送を利用するための最低購入金額を、49ドルから35ドルに引き下げる。

 Amazon.comは条件改定について特に発表していないが、同社のヘルプページはすでに新条件を反映した内容になっている。

 特大サイズの商品やギフトカードなど一部アイテムを除き、注文1回当たりの購入金額が35ドル以上になると、米国50州への配送が無料になる。

 書籍については従来通り、25ドル以上の注文で送料無料になり、それらと組み合わせて注文する商品の送料も不要になる。

 同社は2016年2月に、配送コストの抑制とPrimeの会員拡大を図り、無料配送の最低購入金額を35ドルから49ドルに引き上げていた。2013年10月に35ドルに変更する前は、約10年間25ドルの最低購入金額を維持していた。

 今回の条件変更は、競合社がオンライン分野での地歩強化を進める中で決定した。米Walmartは先月、Primeと同様の会員制プログラムを廃止し、35ドル以上の購入で2日以内に無料配送するサービスを導入した(米CNETの報道)。