韓国Samsung Electronicsが今春リリースすると見られる次期ハイエンドスマートフォン「Galaxy S8」のバッテリーサプライヤーにソニーが加わるようだと、米Wall Street Journal(閲覧には有料登録が必要)が現地時間2017年2月17日に伝えた。

 複数の海外メディア(米TNW米CNET英Inquirerなど)はWall Street Journalの記事を引用し、「『Galaxy Note7』の大失敗を繰り返さないための対策」と報じている。

 Samsungは先月、発熱・発火問題でリコールおよび生産中止となったGalaxy Note7の調査結果を発表し、バッテリーの製造上の欠陥または設計ミスによる回線のショートが原因だったと説明。また、より厳格な品質管理体制を導入したと報告した。Samsungはバッテリーサプライヤーの名前を明かさなかったが、以前、グループ会社のSamsung SDIと中国Amperex Technology(新能源科技)から調達していることを示唆している。

 今回Wall Street Journalが複数の関係者から得た情報によると、ソニーのバッテリー製造部門は3社目のサプライヤーとしてSamsungとすでに契約している。ただし受注はSamsung SDIおよびAmperexより小規模になる。

 Galaxy S8は、全面ディスプレイ、ホームボタン廃止、性能向上、防水仕様といった機能のほか、「Bixby」と呼ぶデジタルアシスタントの搭載などが噂されている。3月29日に発表、4月21日に出荷開始との情報もある。

 Samsungは過去3年間、スペインのバルセロナで毎年2月に開催される世界最大のモバイル展示会「Mobile World Congress(MWC)」でGalaxy Sの新モデルを発表していたが、今年のMWCではGalaxy S8の発表を見送る方針を明らかにしている。