中国Lenovo Group(聯想集団)は現地時間2017年2月16日、2017会計年度第3四半期(2016年10~12月)の決算(すべて米ドル)を発表した。売上高は予想に届いたものの、利益は大幅に縮小し市場予想を下回った。

 総売上高は122億ドルで、前年同期と比べ6%減少した。純利益は9800万ドル(1株当たり利益は0.90ドル)で同67%減少。営業利益は同64%減の1億3800万ドルだった。

 アナリストらは、売上高を117億ドル、純利益を1億4590万ドルと予測していた(米Bloombergの報道)。Lenovoは、部品調達が難しいことに加え、厳しいマクロ経済環境が利益を大幅に押し下げたと述べた(英Reuters)。

 事業別の業績を見ると、パソコンとタブレット端末を手がけるPC and Smart Devices(PCSD)部門の売上高は86億ドルで前年同期と比べ2%増加した。北米向けパソコン出荷台数は同14%増と好調だったが、総パソコン出荷台数は1570万台で同2%増にとどまった。タブレット端末の出荷台数は同10%増加した。

 MotorolaブランドとLenovoブランドのスマートフォンを含むMobile Business Group(MBG)部門の売上高は22億ドルで前年同期比23%減少した。スマートフォンの出荷台数は1500万台で、1年前の2020万台を下回った。

 サーバー、ストレージ、ソフトウエアおよびサービスを含むData Center Group(DCG)部門の売上高は11億ドルで、前年同期と比べ20%減少した。

 地域別の売上高は、中国が前年同期比2%減の35億ドル(総売上高の28.5%)、アジア太平洋地域が同14%減の17億ドル(総売上高の14%)、EMEA(欧州/中東/アフリカ)は同2.7%減の34億ドル(総売上高の27.6%)、米大陸は同8%減の36億ドル(総売上高の29.9%)だった。

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