米eMarketerが現地時間2017年2月15日に公表した、インターネットコンテンツ閲覧の広告遮断に関する調査によると、米国では広告遮断のソフトウエアやサービスを利用する人の数が2017年に7510万人となり、同国インターネット人口の27.5%を占める見通し。

 以前eMarketerは、同年における米国の広告遮断利用者数が8600万人になると予測していた。今回その予測値を下方修正したが、それでも利用者数の伸び率は16.2%となり、依然高い水準だと指摘している。

 広告遮断利用者数のインターネット人口に占める比率を機器別に見ると、2016年はパソコンが17.7%、スマートフォンが5.9%だった。これが2017年はそれぞれ20.1%と7.9%に増加するとeMarketerは見ている。

 また、広告遮断の利用は若年層が圧倒的に多いという。ミレニアル世代(1980年前後から1995年ごろまでに生まれた人)が全体の41.1%を占め、X世代(1965年~1976年ごろに生まれた人)の26.9%や、それ以前に生まれたベビーブーマー世代の13.9%を大きく上回るという。

 eMarketerによると、ミレニアル世代はそれ以前に生まれた世代に比べ、よりテクノロジーに精通し、最新技術を積極的に導入する人が多いという。またより多くの時間をインターネット閲覧や動画視聴に費やす傾向にあると、eMarketerは分析している。

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