日立製作所は2017年2月16日、企業のクライアント環境を設計・構築・運用するSIサービス「仮想ワークスペース トータルソリューション」を発表、同日提供を開始した。外出先から仮想デスクトップにアクセスして仕事をこなすテレワークのような労働形態を含め、企業が抱える課題に応じてクライアント環境を設計し、端末の運用をアウトソースできる。価格は個別見積もり。

仮想ワークスペース トータルソリューションの概要
仮想ワークスペース トータルソリューションの概要
(出所:日立製作所)
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 要件定義を行うコンサルティングサービスとして「クライアントインフラ・グランドデザイン コンサルティングサービス」を提供する。セキュリティーや運用のポリシー、業務内容を踏まえてクライアント環境の課題を洗い出し、最適な端末やVDI(デスクトップ仮想化)基盤を組み合わせたクライアント環境を提案する。Office 365など外部のサービスの活用を含めてシステムを検討する。

 クライアント端末の導入と運用に関わるIT部門の業務を代行するサービスとして「統合クライアントサービス」を提供する。端末調達・設定、回収といったハードウエア面の管理と、端末の稼働状況の管理やソフトウエアの設定・更新といったソフトウエア面の管理を行う。ソフトウエア管理には運用管理ソフトの「VMware AirWatch」を使う。

 VDI基盤も提供する。同社が既に提供している商材として、仮想デスクトップをクラウド型で提供するサービス「かんたんPrivate DaaS」や、オンプレミスに導入可能なVDI基盤の垂直統合システム「Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデル」がある。いずれも同日付けでVDIソフトの選択肢を増やし、Citrix XenDesktop/XenAppに加えてVMware Horizonを利用できるようにした。

■変更履歴
VDI基盤「かんたんPrivate DaaS」と「Hitachi Unified Compute PlatformかんたんVDIモデル」で利用できるVDIソフトの表記に誤りがありました。正しくは、以前はCitrix XenDesktop/XenAppしか選べませんでしたが、2月16日以降はVMware Horizonも選べるようになりました。以上、お詫びして訂正します。本文は修正済みです。[2017/02/16 15:40]