米Gartnerが現地時間2017年2月15日に発表したスマートフォンの世界市場に関する調査結果によると、2016年第4四半期(10~12月)に米Appleのシェアは韓国Samsung Electronicsをわずかに上回り、2年ぶりに首位の座に返り咲いた。

 2016年のスマートフォン販売台数は14億9500万台にのぼり、2015年を5%上回った。2016年第4四半期の販売台数は4億3200万台で、前年同期と比べ7%増加した。

 第4四半期のメーカー別販売台数を見ると、Appleが7704万台(市場シェアは17.9%)で最も多く、次いでSamsungが7678万台(同17.8%)だった。3位は中国Huawei Technologies(華為技術)の4080万台(同9.5%)、4位は中国Oppo Mobile Telecommunications(広東欧珀移動通信)の2670万台(同6.2%)、5位は中国BBK Electronics(歩歩高電子工業)の2429万台(同5.6%)となった。

 Samsungは「Galaxy Note7」の生産中止を機に失速し、2四半期連続で前年実績を下回った。同社はミッドレンジ~エントリーレベルでもHuawei、Oppo、BBKやGionee Communication Equipment(金立通信設備)といった中国勢との激しい競争に直面している。

 Huawei、Oppo、BBKはいずれも前年同期より販売台数が増加し、合計でシェアを7.3ポイント拡大した。Huaweiは第4四半期に上位機種「Mate 9」を投入し、「タイミング良くGalaxy Note7の代替機になった」とGartnerのAnshul Guptaリサーチディレクターは述べている。Oppoは中国で首位の座を維持する一方、国外でも販売を伸ばしている。またBBKは中国とインドで強固なブランドを築いている。

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