米Verizon Communicationsによる米Yahoo!の中核事業買収は少なくとも2億5000万ドルの減額で再交渉がまとまる見通しだと、複数の海外メディアが現地時間2017年2月15日に報じた。

 Yahoo!とVerizonは2016年7月に、VerizonがYahoo!のインターネットメールや検索サービスを含む中核事業を約48億3000万ドルで買収することで最終合意したが、その後Yahoo!で大量の個人情報が流出していたことが発覚し、買収条件の見直し作業を進めていた。

 最初に再合意について伝えた米Bloombergは、約2億5000万ドル引き下げる新たな買収案で合意する見込みとしている。関係者の情報によると、数週間か、早ければ数日のうちに条件変更を発表する可能性があるという。

 新条件の買収額については、米New York Timesは3億ドルの減額、英Reutersは2億5000万ドル~3億5000万ドルの減額と報じている。

 また新条件には、Verizonと中核事業売却後のYahoo!が個人情報流出に関して法的責務を共有することも含まれているという。

 そうした中、Yahoo!は2017年1月、Verizonによる中核事業買収の手続き完了時期が、当初見込んだ2017年第1四半期から第2四半期にずれこむ見通しだと述べ、再交渉が進んでいることを示唆した。

 なおYahoo!は中核事業売却後に社名を「Altaba」に変更し、中国Alibaba Group Holding(阿里巴巴集団控股)の株式15%と日本のヤフー(Yahoo! Japan)の株式35.5%を保有する投資会社となる