米Googleは現地時間2017年2月14日、ミッションクリティカルなアプリケーション向けの分散リレーショナルデータベース(RDB)「Cloud Spanner」を発表した。現在、公開ベータ版を提供している。

 Googleによると、Cloud SpannerはACIDトランザクションとSQLセマンティックをサポートし、トランザクションの一貫性を保証する一方、水平スケーリングと高可用性を実現する。「一貫したトランザクションの従来データベースか、拡張性とデータ分散のNoSQLかで悩む必要がなくなる」とGoogleは述べている。

 GoogleはCloud Spannerの利点として、シャーディングやクラスタリングを行わずにRDB管理システムをスケールアウトし、NoSQLデータベースに移行することなく水平スケーリングを実行できることなどを挙げている。

 また、分散型トランザクション、スキーマ、DDLステートメント、SQLクエリー、JDBCドライバーなどをサポートし、Java、Go、Node.jsといった主要言語に対応したクライアントライブラリーを提供する。

 Cloud Spannerは、企業向けクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」のデータベースポートフォリオに加えられる。

 従量課金制を採用し、コンピュータノードの使用時間、ストレージの消費量、ネットワーク接続に応じて課金される。

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