米Amazon.comのクラウド事業Amazon Web Services(AWS)は現地時間2017年2月14日、ユニファイドコミュニケーション(UC)サービス「Amazon Chime」を発表した。高音質・高画質のオンライン会議、チャット、スクリーン共有機能などを提供する。

 Amazon Chimeでは、会議が始まる際に招集メンバー全員に通知が届き、出席者はPINを入力する必要なく、ボタンをクリックして簡単に会議に参加できる。

 参加者名簿が視覚的に表示されるので、誰が出席しているか、遅れてくるか、欠席かといった参加状況を把握できる。発言者以外の会話や騒音が気になる場合は、それぞれの音声をミュート設定できる。

 チャットルームを同時に使用し、チャット履歴やファイルを保存できる。

 既存の企業ディレクトリーと統合することにより、IT管理者はユーザーIDとアクセス権限を管理できる。

 Windows、macOS、Android、iOSに対応し、途中でデバイスを切り替えることも可能。

 Amazon Chimeは3つのプランを用意する。無料の「Basic Edition」は、他のユーザーが開催する会議への参加、1対1のビデオ通話、音声通話、チャットを利用できる。「Plus Edition」はこれにスクリーン共有、リモートデスクトップ管理、メールドメインの管理、Active Directoryへの接続、1人当たり1Gバイトのメッセージ保存などが加わり、1ユーザー当たり月額2.50ドル。「Pro Edition」はさらに会議の設定および開催、最大100人参加可能なビデオ会議、無制限のVoIP通話といった機能を提供し、1ユーザー当たり月額15ドルとなる。

 競合する主要な企業向けUCサービスとしては、米Microsoftの「Skype for Business」、米Cisco Systemsの「Cisco Spark」、米LogMeInの「GoToMeeting」などがある。米Googleも「Hangouts」を法人向けグループウエア「G Suite」に組み込んでいる。

[発表資料へ]