NTTデータとNTTデータイタリア、NTTは2017年2月14日、「触覚を使った屋内ナビゲーション」の実証実験を行うと発表した。NTTが開発した触覚刺激による牽引感覚生成技術「ぶるなび」と、NTTデータイタリアとパートナーシップ契約を締結する伊GipsTech社の地磁気を用いた屋内測位・ナビ技術を組み合わせた。

 牽引感覚生成技術は、特殊な非対称振動で牽引間隔を生成することで、画面を見ることなく振動方向でナビゲーションできる。地磁気を用いた屋内ナビ技術は、自然の地磁気を利用するため、新たにアクセスポイントなどの設備を導入することなく、高精度なナビゲーションが可能。

 具体的には、地磁気を用いたナビ専用アプリを入れたスマートフォンから、ぶるなび搭載スマートフォンケースに進行方向をBluetooth経由で指示することで、地図に頼らず直感的に誘導ができる。暗闇・煙霧などでの安全ルートのナビゲーションや商業施設でのバリアフリーな購買誘導などが可能。

 今春にはイタリア国内の製造業の顧客と実証実験を行う。検証を通じて「触覚を使った屋内ナビゲーション」の有効性や改善点など、性能の向上や新たな商用サービスの提供について検討する。