米Facebookは現地時間2017年2月10日、広告サービス強化の取り組みについて発表するとともに、視聴率調査の監査や認定審査を手がける米非営利団体Media Rating Council(MRC)の監査を受けることを明らかにした。

 MRCは、Facebookが広告指標の検証で提携している社外パートナーに提供する測定データの正確性について調査する。

 Facebookは昨年9月、動画広告のパフォーマンスを過大報告していたことを公表し、謝罪した。MRCの監査を受けることによって、広告主の間に生じた懸念を払拭したい意向だと、米メディア(VentureBeatBloombergなど)は報じている。

 Facebookは今後、検証パートナーに、Facebookおよび傘下の「Instagram」上に掲載されたディスプレイ広告のインプレッションに関してより詳しい情報を提供する。具体的には、広告がスクリーン上に表示された範囲(一部、半分、全体)と時間(ミリ秒単位)のデータを提供する。

 Facebookは、広告のリーチ率、視聴者統計、ブランド効果といった主要要素の検証について提携を拡大しており、現在、検証パートナーは世界で24社にのぼるという。

 またFacebookは、年内に新たな広告購入オプションを導入する計画を明らかにした。Facebook、Instagram、および広告ネットワーク「Audience Network」の動画広告購入について、最長10秒の動画広告が最後まで再生された場合に課金する「Completed-view」オプション、動画広告の半分が見える状態で2秒以上再生された場合に課金する「Two-second」オプション、音声オンの状態で動画広告が再生された場合に課金する「Sound-on」オプションを追加する。

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