情報処理推進機構(IPA)は2017年2月9日、Office 2007の延長サポートが2017年10月10日に、Windows Vistaの延長サポートが同年4月11日にそれぞれ終了する点について、セキュリティ面の注意を促した。延長サポート終了後は、新たな脆弱性が発見されても更新プログラムが提供されない。IPAは「後継システムへの速やかな移行を」と訴えた。

Office 2007とWindows Vistaの脆弱性対策情報のJVN iPedia登録件数推移(2006年~2016年)
Office 2007とWindows Vistaの脆弱性対策情報のJVN iPedia登録件数推移(2006年~2016年)
(出所:情報処理推進機構)
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 IPAが運営する脆弱性対策情報データベース「JVN iPedia」には、Office 2007の脆弱性対策情報が2006年から2016年までの間に127件登録された。Windows Vistaは1032件登録されている。発売から10年以上経過しても脆弱性が発見されており、延長サポート終了後も引き続き脆弱性が発見される懸念がある。

 サポート終了後すぐに被害に遭うとは限らないが、サポートが終了した製品を使い続けることのリスクを認識し、できるだけ早く移行計画を立案して予算を確保することが望ましい。IPAは「企業など組織の管理者、および一般利用者は、ソフトウエアのライフサイクルをあらかじめ見越してセキュリティ対策を実施してほしい」と呼びかけている。

各バージョンのサポート期間
2017年2月現在
製品延長サポート終了日
Office 20072017年10月10日
Office 20102020年10月13日
Office 20132023年4月11日
Office 20162025年10月14日
製品延長サポート終了日
Windows Vista2017年4月11日
Windows 72020年1月14日
Windows 8/8.12023年1月10日
Windows 102025年10月14日