米Microsoftは現地時間2017年2月9日、デジタルパーソナルアシスタント「Cortana」の機能強化について発表した。ユーザーが送ったメールの内容からリマインダーを自動で登録する。

 強化したCortanaは機械学習技術を利用し、ユーザーがメールに記述した約束や予定を認識する。例えば「退社前に上司に資料を送信する」「今夜のデートのために映画のチケットを購入する」といった内容を読み取り、「やるべきこと」として自動的にリマインダーに追加する。

 期限などの日時を詳細に書いていれば、Cortanaは適切なタイミングでリマインダーを表示する。

Cortanaが表示するリマインダーの例
Cortanaが表示するリマインダーの例
(出所:米マイクロソフト)
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 同機能は、Windowsの品質改善プログラム「Windows Insider Program」を通じて一部のユーザーには既に提供されている。今回の正式公開に当たり、リマインダー作成の情報源となったメールへのリンク付けや期限前のリマインダー表示など、複数の改善を図ったという。

 Cortanaの新機能は同日より米国の「Windows 10」ユーザーに順次提供する。数週間以内にiOSおよびAndroid版Cortanaでも利用できるようにする。対応するメールシステムは「Outlook.com」と職場および学校向け「Office 365」。他のメールサービスへの対応も進めている。

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