ヤマハは2018年2月9日、企業向けLANスイッチ新製品を3月に発売すると発表した。希望小売価格(税抜き)は7万4800円から。

 新製品は6機種。「SWX3100-10G」と「SWX3200-28GT」、「SWX3200-52GT」は同社で初となるレイヤー3(L3)スイッチ。SWX3100-10Gはスタティックルーティング機能を搭載し、小規模ネットワーク向け。SWX3200-28GTとSWX3200-52GTは大規模ネットワーク向けで、10GのSFP+(Small Form-Factor Pluggable Plus)スロットを搭載し、ダイナミックルーティングや「スタック機能」による冗長化に対応する。

ヤマハの「SWX3100-10G」
ヤマハの「SWX3100-10G」
(出所:ヤマハ)
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 残り3機種の「SWX2310P-10G」と「SWX2310P-18G」、「SWX2310P-28GT」は「インテリジェントL2 PoEスイッチ」をうたう。既存の同社製インテリジェントL2スイッチの機能を搭載し、全てのLANポートをIEEE 802.3at準拠のPoE給電に対応させた。装置全体では全ポート同時に15.4Wの給電が可能。各ポートは最大30Wの給電に対応する。

 全機種が死活監視機能を搭載しており、pingコマンドとLLDP(Link Layer Discovery Protocol)による定期通信の確認、端末接続ポートの受信スループットを組み合わせて端末の異常を検出できるという。また、スイッチ内のCPUやメモリーの使用量、トラフィック量を定常的に観測する「パフォーマンス観測」機能と、IP電話機などの音声専用端末とPCなどを異なるVLAN(バーチャルLAN)に配置する「Voice VLAN」機能を追加した。ネットワークを可視化できる「LANマップlight」機能や、Web認証機能にも対応する。