ChatWorkは2018年2月8日、ビジネスチャットツールをベースとしたプラットフォームビジネスを展開し、アジアを中心としたグローバル市場に注力していくと発表した。同日に開催された事業説明会で同社の山本敏行CEOは、「2年後には国内最大級のビジネスコミュニケーションプラットフォームに成長させる」と意気込みを語った。
同社は既に台湾とベトナムに現地事務所を開設、日本とシリコンバレーの拠点で協力しながら開発するビジネスチャットツールをアジア市場に展開していくという。ただし、「具体的なビジネスモデルや戦略については、2018年初夏までに発表する」(山本氏)とした。
ChatWorkが提供するビジネスコミュニケ-ションツール「チャットワーク」は、現在16万社以上で導入され、IT企業以外で多く導入されているのが特徴だという。山本氏は、競合のチャットツールと比較してチャットワークが優れている点は、「チャットを起点としたコミュニケーションに特化している点。競合のビジネスコミュニケーションツールは機能は多すぎる」と指摘した。
また最近では、チャットワークが大和証券をはじめとした金融業界など、大企業でも採用された。山本氏は、「チャットワークはまず部分的に導入されることが多い。そこから、使いやすさが評価されて全社導入へと広がっていく。今後も『口コミと社内伝搬』でユーザーを拡大していく」と述べた。