米スクエア日本法人は2017年2月9日、企業が顧客に毎月請求する代金を自動引き落としできるサービスを始めた。同社サービスの利用企業は、カード情報の保存に同意した企業に対して、クレジットカードなどを経由して代金を自動引き落としできる。習い事の月謝や団体の会費など、カード会社に自動引き落とし手続きを申し込むのが難しい個人や中小事業者の利用を見込む。

カード自動引き落としの管理画面
カード自動引き落としの管理画面
(出所:スクエア)
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 スクエアが提供するスマートフォンやタブレット向けのPOS(販売時点情報管理)レジソフト、および請求書管理のクラウドサービス「Square 請求書」のそれぞれに、自動引き落とし処理機能を追加した。POSレジの場合、顧客リスト管理機能を使って自動引き落としに同意した顧客のクレジットカード情報を保存できるようにした。

 保存したクレジットカード情報はスクエア側のシステムに保存し、スマホやタブレットには残らない。カード自動引き落としの決済手数料は一律で引き落とし金額の3.75%。

 従来、自動引き落としを可能にするにはクレジットカード会社へ書類で申請する必要があり、手間がかかった。決済手数料も比較的高額になるなど、個人や中小事業者にはハードルが高かった。

 スクエアはスマホを使ったカード決済を中心に、POSレジや在庫管理、売上げ分析など、中小事業者の商売に必要なサービスを充実させる方針を打ち出している。自動引き落としの提供も、同方針の一環である。