レノボ・ジャパンは2017年2月8日、都内で新製品発表会を開催し、「ThinkPad X1」シリーズなどの新製品を発表した。いずれも2017年1月の「CES 2017」で発表した製品の日本向けモデルになる。

 最初に、同社 執行役員専務の安田稔氏が登壇。レノボが取り組むワークスタイル変革について、「政府の後押しもあり、働き方改革は進んでいる。出発点は仕事の効率を上げることだったが、今では育児や高齢者介護などの必要性を認識する企業が増えている」と話した(写真1)。

写真1●レノボ・ジャパン 執行役員専務の安田稔氏(撮影:山口 健太、以下同じ)
写真1●レノボ・ジャパン 執行役員専務の安田稔氏(撮影:山口 健太、以下同じ)
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 ワークスタイル変革を進めるポイントとしては「環境・制度・意識」の3点を上げ、「企業内のカルチャーの変化が必要。ノートPCを社外に持ち出せない会社もある」(安田氏)と指摘する(写真2)。

写真2●レノボが目指すワークスタイル変革
写真2●レノボが目指すワークスタイル変革
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 テレワークの実態も変化しているという。「これまでテレワークといえば外回りで活用されてきたが、いまは内勤にも拡大している。喫茶店や共有のワークスペースだけでなく、自宅や実家で仕事をするケースも増えている」(安田氏)として、「オフィスと同じ大画面ノートやセキュリティ対策に、レノボなら対応できる」(同)とアピールした。

 新製品の製造工程では、2月7日にレノボが発表した「低温はんだ付け技術」を採用したという。「大和研究所が開発した低温ではんだ付けする技術を使った。これまではんだの工程には高温が必要だったが、低温で済めば作業も省略でき、エネルギー節約になる。CO2を30%削減できる」(安田氏)とした。