Appleは、米Amazon.comで「Fire TV」事業の責任者を務めていたTimothy Twerdahl氏という人物を雇い入れたと複数の米メディア(AppleInsiderComputerworldなど)が現地時間2017年2月8日、米Bloombergの報道を引用して伝えた。

 LinkedInに記載されているプロフィールによると、Twerdahl氏は2013年3月から2016年12月にかけて、Amazon.comでFire TV部門のディレクターおよびゼネラルマネージャを務めていた。それ以前は、米NetflixのインターネットTV部門シニアディレクターや、米Rokuのコンシューマープロダクツ部門バイスプレジデント、後に米Googleが買収した米国のスマートウォッチ企業、WIMM Labsのプロダクツ部門バイスプレジデントなどを務めていた。

 Bloombergによると、Twerdahl氏は今月、Apple TVのプロダクトマーケティング部門バイスプレジデントとして同社に迎えられた。同氏はiOS/iPhone/iPadのプロダクトマーケティング部門バイスプレジデント、Greg Joswiak氏の直属となる。

 また、これに伴い、それまでTwerdahl氏の役職を務めていたPete Distad氏は、Eddy Cueシニアバイスプレジデントが率いる、インターネットソフトウエアおよびサービス部門に異動となり、コンテンツの取引、契約に関する業務を担当する。

 これらのことからAppleは、2015年以来新モデルを市場投入していないApple TVや、そのコンテンツ事業の強化を図るのではないかとBloombergなどは伝えている。Appleが先ごろ公表した業績データによると、Apple TVやApple Watch、iPodなどを含む「その他製品」の売上高は40億2400万ドルで、前年同期から8%減少した。この金額はApp StoreやApple Musicなどを含む「サービス」(71億7200万ドル)を下回り、同社全売上高の5%にとどまっている。