米Intelは現地時間2017年2月8日、米アリゾナ州チャンドラーの大規模工場建設に70億ドル以上を投じる計画を発表した。Brian Krzanich最高経営責任者(CEO)がホワイトハウスでDonald Trump米大統領と会談した際に明らかにした。

Credit: Intel Corporation
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 アリゾナ州の新工場(Fab 42)は、主に7ナノメートル(nm)製造技術を用いた半導体生産に使用する。高性能コンピュータ、データセンター、スマートデバイスなどでの需要を見込む。3~4年のうちに完成する予定で、プロセスエンジニアや設備技術者を含め約3000人を新規採用する。

 Trump大統領も同日、Twitterの個人アカウントから「Krzanich CEO、米国の革新と雇用に70億ドルの多大な投資をありがとう」とツイートしている。

 またKrzanich氏は「Intelの製造および研究開発拠点の過半数は米国内にあり、当社は米国で5万人以上を雇用している」と強調した。

 Intelは2011年に50億ドル規模のFab 42建設計画を発表したが、半導体需要の低迷を受け、2014年に正式稼働を延期していた(米CNET)。

 Trump政権は減税と規制緩和を進める姿勢を見せているが、米Forbesによれば、Intelは「Fab 42建設の再開は、成長が予想できるようになったからであって、Trump政権の政策とは関係ない」としている。一方、米New York Times は、Krzanich氏が「Trump大統領が掲げる政策が工場建設計画の前進を後押しした」と述べたと報じている。

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