米Googleは2018年2月8日、同社のクラウドサービス「Google Cloud Platform(GCP)」に大阪GCPリージョンを開設すると発表した。サービス開始予定は2019年。3つのゾーン(リージョン内の分離されたロケーション)を用意し、サービスの耐障害性を高める。
大阪GCPリージョンは、2016年11月にスタートした東京GCPリージョンに続く国内2拠点め。アジア太平洋地域では7番目のリージョン(計画中を含む)となる。
GCPでは、仮想マシン「Google Compute Engine」やストレージ「Google Cloud Storage」といったIaaS(インフラストラクチャー・アズ・ア・サービス)に加え、データウエアハウス「BigQuery」、データベース「Cloud Spanner」、機械学習「Google Cloud Machine Learning Engine」など幅広いサービスを提供。国内では、日本生命保険やリクルートライフスタイル、メルカリなどが利用している。
海外クラウドベンダーによる国内拠点の開設は、海外リージョンに比べてレイテンシー(遅延)が短くなる効果に加え、国内データセンターを使えるユーザーの安心感につながる。国内2拠点体制になれば、拠点間でのバックアップも可能になる。米Amazon Web Services(AWS)は2011年に運用開始した東京リージョンに加え、2018年に大阪ローカルリージョン(当初は招待制のディザスタリカバリー専用リージョン)を開設予定。米MicrosoftはクラウドサービスのAzureで2014年に、東日本リージョン(東京、埼玉)と西日本リージョン(大阪)を開設している。