米シスコシステムズは、18カ月稼働すると故障しやすくなるネットワーク機器の交換を開始した。手続きなどに関する情報を2017年2月2日に公開。米国のセキュリティ組織、US-CERTが2月6日、Webサイトでユーザーに早期の確認と交換手続きを呼び掛けた。
シスコが公開した情報によると、同社のネットワーク機器に採用したクロック生成部品に問題があり、稼働後18カ月を経過すると信号が劣化して不具合が発生しやすくなるという。対象は、ファイアウオールのASAシリーズやルーターのISRシリーズ、クラウド管理型ネットワーク機器の「Meraki MX84」「Meraki MS350」など。2016年11月16日時点で保証期間内の製品であれば、現在保証期間やサポートサービスが切れていても交換する。
同社は、この症状を2016年11月下旬に認識。これまでに影響を受ける製品を特定し、対策済み製品の準備とテストを行っていたとしている。なお、問題があったクロック生成部品は他社の製品にも採用されているとの指摘もある。